『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』by杉本宏之 氏
目次
今回は、エスグランドコーポレーションと言う会社の創業者で、業界最短の48ヶ月でなんと若干28歳での上場を成し遂げた、杉本宏之氏の栄光からどん底までを描いたこちらの本を紹介したいと思います。
『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』
今回ご紹介する本は、私がジャンルとしてはあまり読まない、自身の半生の栄光と挫折、再起を振り返るような、小説的に読める作品です。
個人的には小説などはあまり読む機会がなく、すぐに現場で使えるようなビジネスノウハウ本や自己啓発的な内容の本をよく読むのですが、今回はタイトルに惹かれ購入してみました。
僕とは逆に、「ビジネス書は読みにくいし、面白くない!」と思ってらっしゃる方には、小説のように読み進めていける本なのでオススメできると思います。
本編は大きく6つに別れており、
・絶頂
・暗雲
・地獄
・奈落
・希望
・感謝
と言う構成になっています。
杉本氏がどのようにして起業し、会社を成長させ、倒産に追い込まれてしまったのかをノンフィクションで描いています。
学生時代の苦労話
不動産屋の社長と言うともともとのお金持ちと言うイメージがありましたが、この方は違うようです。と言うか相当苦労されているようです。かなり衝撃のエピソードもあったので、ぜひ本書で読んでみていただきたいと思います。
正直、不動産屋さんの社長ってあんまりいいイメージがありませんでした。しかし杉本氏は僕のイメージしていた不動産屋さんとは一味違いました。事業を起こすのも、商品を販売するのもお客様に喜んでほしい!と言う熱い気持ちがまず根底にあるのがひしひしと伝わってきました。
真の経営者とは、、
僕の感覚では、なんの世界でも本当に成功する人は、成果(=利益)目的だけではなく、それよりも強く理念に突き動かされている気がします。もちろん会社ですから利益を出すことは当たり前の目標ですが、どんなに苦難があっても必ず成し遂げたいとブレない気持ちを持っていることは多くの成功されている経営者の方に当てはまるのではないでしょうか?
そんな本気経営の杉本氏の半生をかなりリアルな描写とともに書いてあるので、僕は本を読みながらアドレナリンが出る感覚や、感動し涙してしまう箇所もありました。
こんなにまでも会社を愛し、社員を愛し、そして業績というものにとりつかれ資本主義の中を必死に生きてきた杉本氏の人生は、普通では到底味わうことのできない人生であったと思います。
僕も個人的に起業を目材している身ですので、こういう先人の熱い経営者の話を読んでいると、本当に尊敬できますし、経験の一つ一つが本当に羨ましいと思います。
最後に、、
経営者の人、独立したい人、そんなことは興味ない人、みなさんそれぞれの価値観で選択した人生ですしどの道を選んでも正解に違いないと思います。ただ杉本宏之という一人の経営者が命をかけて会社を経営してきたと言う一つの物語から得るものは、それぞれの人生を生きる方々にとっても有益なものだと思います。
本気で生きるとはどう言うことか、ハングリー精神などという簡単な言葉では片付けられない人間ドラマが満載の一冊ですので、普段、ビジネスに興味のない方もぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?